解離とは


 

 

解離とは、周りの気配から切り離された感覚を持ち、感覚、知覚、思考、記憶、言語、運動、判断、意図、時間といった意識や認識過程に綻びが出て、「今ここ」の意識が失われることです。

 

健康な人でも、自分の考えに没頭しているときに自己感覚と行動との間に連続性がなくなり、解離状態を体験することがあります。

 

しかし、体の中にトラウマを持ち、解離性障害を患う者は、感覚が分からなくなり、頭に働きも鈍くなり、自分らしさが失われます。

 

解離症状が悪化すると、すぐに交感神経の働きがシャットダウンして、感覚が掴めなくなり、動けなくなって、背側迷走神経が主導権を握ります。

 

被害に遭いやすく、息を潜めた生活を送り、人間関係の維持や日常生活をこなすことが困難になって、自責の念や希死念慮にとらわれることがあります。

 

「ポリヴェーガル理論」では、解離は生命の危機に対して不動状態、あるいは擬死に陥る防衛反応と同等の反応であるとされます。

 

しかし長期にわたって酸素消費と血流を抑制し、神経生物学的な必要性を妨げられると、もはや適応的とは言えないとの述べられています。

 

 

 

解離反応


解離の適応・利点

危険な場面における凍りつきや死んだふりの解離反応は正常な反応になります。解離は、体の痛みや疲労を麻痺させる効果があります。体の感覚や感情を麻痺させて困難な状況でも動けて、生き延びることに役立ちます。

  1. 不快な感覚や感情を切り離すことができる。
  2. 脳の酸欠を防ぐ 。
  3. 虚血のショックから身を守る。
  4. 大変困難な状況でも冷静に対処できる。
  5. 高いパフォーマンスを発揮できる。 
  6. 日常生活をこなし、あたかも正常かのように見える。

解離の不適応・欠点

危険な場面を通り過ぎているにも関わらず、自分が人から傷つけられるのでないかと恐怖に怯えて、警戒態勢が続き、体が常に凍りついていくと、迷走神経反射の影響により、不適応になります。

 

体が麻痺して、ぼんやりし始めると、ダメージを感じなくなるけど、困難な状況に踏み止まる結果になり、体がくたばっていても乗り越えていくため、喉が関節が腫れたりと、体の具合がどんどん悪くなり、エネルギーが切れて、解離症、うつ、過敏症、強迫観念。摂食障害等が現れます。

  1. 仕事や学校で燃え尽きて家の中では動けない。
  2. 頭の働きが鈍く、感覚が分からなくなり、自分が自分でなくなる。
  3. 血の流れが悪くなり低体温。
  4. 息を止めすぎて免疫力が下がる。
  5. 昨日のことも思い出せなくなる。
  6. 心と体がバラバラになり、体に勝手に動くとか別人格。
  7. 時間の流れが止まって、心の成長が育まれない。

慢性化したトラウマの影響


 

慢性化したトラウマの影響により、恐怖や怒り、怯えを感じて、防御する姿勢を取り続けていると、痛みの体になります。生活全般のストレスや緊張から、自律神経系の調整不全が起きて、体への不安が高まり、同時に外の気配に過敏になります。誰かと繋がることが怖くなり、自分の居場所が無くなると解離症状が現れます。

 

解離症状が重篤な人は、体が慢性的に収縮する方向に向いています。日常では、憂鬱、倦怠感が強く、わざと自分をぼんやりとさせたり、強い眠気に襲われたりして解離します。外界の気配によっては、落ち着かなくなり、気持ちがもの凄くアップダウンすることもあります。

 

体の神経と心(気持ち)が分裂して、心と体がバラバラになり、暑さや寒さが分からなくなります。ある時期の記憶が無かったり、いつの間には自分の知らない場所にいたりなど、自分のしていたことに気づかないで過ごします。心と体が別々なので自分がしたくないことまでしてしまって、取返しのつかないことを引き起こすかもしれません。解離症状がある人は、自分が自分でなくなる不安を抱え、取返しのつかないことをしてしまう恐怖のなかにいます。


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