解離性障害


解離性障害は、自己感覚が喪失した状態であり、自分が自分でなくなる不安があります。彼らは、現実感がなかったり、ある時期の記憶を全く覚えていなかったり、いつの間に自分の知らない場所にいるなどが日常的に起こり、日常生活でのさまざまな支障をきたしている状態をさします。

 

解離性障害の人は、子どもの頃から、さまざまな体験しており、自分の事がおかしいと思っている場合があります。彼らは、乳児期から児童期にかけて、外傷体験を負い、それ以後も、強い精神的ストレスを受けています。特に、解離性障害の人は、発達の早い段階から、外傷体験を負っていることが多く、その時から、体は生き残りをかけた状態にロックされて、聴覚や視覚などの知覚が過敏になります。自分に危害を加えてくる相手の足音に怯えたり、大きな物音にビックリして驚愕反応が出ます。周囲の人の話声や、話す内容、感情に敏感になり、黒い影などが気になります。

 

解離性障害の要因としては、

  1. 親からの身体的・心理的、性的虐待
  2. 親の過干渉、親子間のストレス
  3. DVや暴力を目撃する
  4. 学校や兄弟間からのいじめ
  5. ネグレクト
  6. 殺傷事件や死が迫るような事故、交通事故
  7. 家族の死
  8. 発達早期のトラウマ
  9. 出産時の医療措置の影響
  10. 母親の胎内環境
  11. アトピーやアレルギー体質など身体症状
  12. 神経発達の問題

体の中にトラウマを抱えると、自律神経系の交感神経と副交感神経のバランスが調整不全に陥り、ホルモンバランス、免疫機能が崩れて、身体症状が多く現れて、身体症状の不安からからパニックや過呼吸の発作が出ます。次に、体の不安だけでなく、自分が誰かから傷つけられるのではないかという人の気配への過敏さがあります。

 

その後、離人症や現実感喪失、解離性健忘、別人格などの典型的な解離症状を示すようになります。解離は、トラウマや神経発達の問題から、身体症状が多くあり、解離とトラウマ、解離と発達障害、解離と身体は密接な関係があります。

 

解離性障害の人たちは、

  1. 現実検討能力が低い
  2. 対処力が高い
  3. 情報処理努力が過剰
  4. 認知の歪み、否定的
  5. 複雑な感情を持つ
  6. ネガティブな情報を選択します。

彼らは、現実世界の方がずっと怖くて、いつ何時、他者から心ない言葉を浴びせられるかわからず、体がこわばります。不意を突かれたり、怒られたりするとビクッと驚愕反応が出るため、警戒心が強く働き、ヒヤヒヤしています。トラウマの影響により、体の神経と気持ちが分裂していき、気持ちに対して、体の方が防御する反応をとり、周りの空気が気になって。人から傷つけられるかもしれない恐怖があります。そして、周りに気づかれように地味に過ごして、じっと考え事をします。

 

小児期の頃から、家庭や学校で押さえつけられて、日々がぼんやりしていき、朝起きるのがしんどくなり、学校に行けないとか、夜眠れなくなります。疲労が蓄積されていくと、憂鬱、倦怠感が強くなり、記憶力が下がります。鬱になると今まで出来ていたことができなくなり、自信がなくなり、自分のことがよく分からなくなります。そして、胸が苦しくて、誰かに自分の気持ちを話すことができず、涙が出てきたり、気持ちが落ち着かなくなり、気分がもの凄く上がり下がりしたり、ぼんやりとしたなかで、強い眠気に襲われ、解離します。人によっては、体の感覚が掴めなくなり、自分の気持ちや、暑さや寒さが分からなくなります。

解離性障害の人は


①身体性

 

人間は、肉体を持ち、この世界に存在していますが、酷い状況に追い込まれてしまい、逃げ場がなくなってしまうと、神経系が破綻して、痛みやパニック、虚血、下痢、嘔吐などの症状が出ます。しかし、解離という現象は、その追い詰めらた状況にいる自分を肉体から自切り離して、安全な空間に退避させてくれます。

 

解離性障害の人は、自分の心が体の中にいないような状態で生活しています。体を所有してしまうと、この現実世界の絶え間ない変化についていかないといけませんが、環境の変化に合わせていくと体がきつくなります。そのため、自分の体から離れて、現実世界と距離を置くようになります。彼らは、環境の絶え間ない変化に弱く、気圧の変化や季節の変わり目に風邪を引きやすいです。また、頻繁に体調不良が起こり、うつで動けなくなったり、フラッシュバックしたりします。

 

 

普段から、喉の辺りがつっかえた感じで、呼吸数は少なく、血の巡りは悪く、基礎体温が低く、ギリギリの限界の状況にいるので、様々なことの記憶したり、想起したりができなくなります。寝ている間に、体がトラウマティックな状態になり、昨日の出来事も忘れてしまうという異常事態になる人もいます。

 

② 気配過敏

 

無意識のうちに、脅威を遠ざけようとする防衛が働き、どうしたら生き残れるか考えています。そのため、身近にいる他者の気配が気になり、警戒心を強めて、対人関係が過敏になる私と、他者と接していることがきつくて、自分の体から少し離れた位置にいる私と、この世界の興味・関心事にどっぷり浸かっている私の間を行き来します。人の気配を感じると怖くなり、足音が近づいてくると背筋が凍り、背後からやってくると体が震えます。

  

解離症状は重たい人は、自分の中に自分以外の誰かがいるように感じます。心と体がバラバラで、自分がしたくない言動を取っていたり、気づいたら時間だけが過ぎていたり、別の場所にいたりして、過去の自分のしていたことが分からない。