トラウマ臨床


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トラウマを負うほどの被害に遭った人は、体に恐怖や怒り、痛みが埋め込まれて、その経験に飲み込まれていき、表情、姿勢、目線、声に恐怖心が現れるようになります。体は凍りついた状態でロックされて、被害に遭ったことが頭の中をグルグル回り、同じ所を堂々巡りします。その被害体験にとらわれて、無意識のうちにトラウマを全身で表現して、フラッシュバックが起こり、苦痛で、動けなくなります。トラウマは体に刻み込まれ、自責感や罪悪感にとらわれて、全身で表現して叫ぶような病です。

 

体の中にトラウマを抱えている人は、不快や嫌悪することがあると、過去のトラウマが疼くために、胸が痛み、心臓がドキドキし、息苦しくなります。人によっては、身体が凍りついて、動けなくなります。このとき、体の中で様々なことが起きており、原始的な神経が働き、脳や内臓、気管支、消化器、筋肉、四肢、神経系、免疫系、内分泌系などに大きな影響を及ぼします。トラウマは単に心の傷というものではなく、全身に侵食して、複雑な症状を形成します。

 

トラウマの反応は、危険な場面において起きる限りは、正常な反応になります。しかし、危険な場面が通り過ぎているのに、体が警戒した状態が続き、防御する姿勢を取っていると、トラウマ反応は不適応になります。外の気配に過敏になり、自律神経系が乱れていくと、体の中の生理的反応に混乱して、不安な状況が続きます。体にトラウマがあっても、正常な生活をこなすために、自分の感覚を麻痺させていくと、自分らしさが消えていきます。

驚愕反応


トラウマがある人は、ビックリすると、驚愕反応が出て、体が硬直します。

  1. 心臓が縮み上がる
  2. 心臓がドキドキする
  3. 心臓が鷲掴みされたかのように感じる
  4. 息が出来なくなる
  5. 体が凍りつく
  6. ビリビリと電気が走る
  7. 叫んでしまう
  8. 頭が真っ白になる
  9. 意識が遠のく
  10. 体からフッと抜けたような感覚

このような驚愕反応が出るため、人によっては、何度も殺されかけたかのように感じて、人への恨みつらみになります。

 

驚愕反応が起きる人の苦手なことは、

  1. 大きな音
  2. 人の気配
  3. 不意を突かれること
  4. 想定外のストレス

彼らは、自分の後ろに立たれたり、不意を突かれたり、怒鳴り声を聞いたり、言い争いを見ることに対して、体が過剰に反応してしまいます。健常者は、この反応を理解できないために、すれ違いが多くなり、悪循環になります。周りの人は当たり前のことをしているつもりでも、驚愕反応を起こす人は、胸にナイフを突き立てられたような痛みが襲います。小さいうちから、このような痛みを負い続けていると、人間関係にこじれていくようになります。

 

体の痛みのダメージを減らすために、人はさまざまな工夫を凝らします。

  1. できるだけ先回りして、常にリスクを考え、周りに合わせていく。
  2. 頭の働きを鈍くさせ、感覚を麻痺させて、日常生活をこなす。
  3. 意識を痛みの体から切り離し、観察者の立場になり、冷静にこの世界を眺める。

不快な状況での過覚醒


過剰警戒していたのにも関わらずに、不意を突かれて、驚愕反応が出た後は、動悸がしたり、胸がザワザワして不安に駆られます。不快な状況が続くと、落ち着かなくなり、居ても立っても居られなくなって、動き回りたくなります。このときは、過覚醒の闘争・逃走反応が出てますが、敵を打ち倒すことができずに、身動きが取れなくなる場面では、身体症状が出ます。

  1. 耳鳴り
  2. 頭痛
  3. 吐き気
  4. 涙が出る
  5. 手足が震える
  6. 吐き気
  7. 言葉が出ない
  8. パニックになる
  9. 解離する
  10. 発狂する。

フラッシュバック


フラッシュバックとは、強い外傷体験を受けた場合に、後になってそのことが、突然かつ非常に鮮明に思い出されたり、夢の中で見たりする現象です。トラウマを負った人の日常生活を疲弊されるのが、フラッシュバックと言われています。この症状で苦しめられている人は、フラッシュバックを引き起こす対象が街中にいる場合には、生き地獄になります。そして、考えがまとまらに、無力な状態にうちのめされていき、凍りつきや死んだふり、虚脱の状態を辿ります。

 

体の中に出来たトラウマの塊が、硬く締めつけられていき、自分の心身をのっとり、侵犯していくことで、自分のもとの生き生きとした表情や体の状態を失わせて、暗くなります。そうなると、ちょっとしたことでもフラッシュバックを引き起こして、しんどくなり、思考やイメージができなくなり、歩くのもフラフラで、じっとしていくようになります。

回避行動


フラッシュバックやパニック、自律神経系が乱れることを恐れて、そのような場面をけたり、人前に出ることが怖くなります。職場や学校、親密な関係など社会的場面で逃げられなくなる状況が怖くて、回避することが生き残りの戦略となっています。100%の安全を求めるために、たった1%のリスクも怖くなり、リスク回避がより大きなリスク要因になって、本来得ていただろう可能性を奪います。

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子どもトラウマ

子どもの頃にトラウマを体験する子は思っている以上に多く、虐待はどこでも起こっているのが現実です。トラウマを負った子どもは様々な症状を表します。